集客なしでも12年経営できる方法~自営業のネイリストさんから学ぶ~
つい先日、僕が普段からお世話になっている社会人2年目の方に、あるネイルサロンのマーケティング・PR戦略について一緒に仕事をしないかというとても嬉しいオファーをいただいて同行させてもらった。
先輩曰く、「ここの経営はものすごく学びになる」とのこと。いったいどんなことをしているのかものすごく気になった。しかも某大手銀行役員の方と一緒に仕事ができるとも聞いていたので、オファーが来た瞬間、これはチャンスだ!と思って…
「行きます!」
と即答。正直役員クラスが来るのは緊張しかないけど、好奇心が恐怖にボロ勝ちしちゃったから仕方ない。期待を胸に土曜日の朝から自由が丘に行ってきた。あんまりに楽しみだったから、遠足前の小学生みたいにちゃんと寝れなかったし、先輩と集合の30分前に着くという張り切りようだった。
仕事現場に向かうまでに、クライアント先の情報についてたくさん聞かせてもらった。たぶんかなりとんでもないビジネスモデルになってるため、実際にビジネス経験のある人からしたら、なんで!?みたいな感想を聞くこともできるかもしれない。
ちなみに職種はタイトルと冒頭にもあるとおり、ネイリストサロン。僕があまりに衝撃を覚えた情報はこんな内容だった。
・新規のお客さんお断り、12年前に集めたお客さんだけで経営をし続けている。
・個人事業主
・お客さんにむけてのレターを毎日当たり前のように書いている。
この中でも特に聞いたときびっくりしたのが、集客してないこと。ふつうなら集客しないとお客さんは集まりづらい。けれどこのお店は12年の間まったく集客しないで、既存のお客さんにリピーターとして居続けてもらえるような商売をしているということ。ふつうならなかなか考えられないような形態のビジネスが、どうやって成り立っているのか。そこにものすごく興味を持った。
ちなみに今回の本来の目的は、今後既存客の年齢が上がっていくため、離れていくお客さんが若干出てきたのと、ターゲット層のボトムアップのために、一番適正な集客方法を見極めるために現場を見に来た。
外見は一見ふつうのアパートっぽいところ。入り口はちょっとわかりづらいかも。
インターホンを押して、実際に中に入ってみた。その瞬間に驚いたのが、内装がものすごくきれい。内装だけじゃなく、家具や販売している商品にもものすごくこだわっているのがわかるってくらい統一感があった。
そこで、ネイリストさんと先輩を交え話しつつ、施術の様子を見させてもらうことにした。お客さんが入ってくると、ネイリストさんと雰囲気がそっくりのサバサバした印象の女性の方だった。どうやら広告業界で働いているらしい。
さて、そこから何が始まったというと、まずは世間話。最近仕事はどうなのか、好きなドラマとか。そんな他愛のない話をしていた。そしたらいつの間にか施術が終わっていた。2時間立っていた。
「あれ?もう施術終わったの?」
印象としてはこんな感じ。でもお客さんとしてはまだ喋り足りなさそうだったのと、様子を見ている僕たちも楽しかった。
恐ろしいというよりはすげぇって思ってました笑
ホントにこんな感じ。でもどんなことが起こったのはわかった。
一番大事なのは…
雑談でした笑
ネイル業界って規模を大きくすると、競合他社がめちゃくちゃ多い、超絶レッドオーシャン。だけど、どうやって独自性を保っているのか。それはお客さんにとって、ネイリストさんが心の拠り所になっていることだった。そして、本当にお客さんを大事にしているということ。サービスをよくするのは当たり前、さらに付加価値をつけるのも当たり前。当たり前を積み重ねているように感じた。
先輩も、サービスの様子を見て、集客方法を別の形態にした方がいいと思ったらしく、次のミーティングまでに考え直してくるとのこと。それだけ現場を見るのは大事だし、クライアントの性格やお客さんの様子を活かしつつコンサルしていくのは責任がめちゃくちゃ重いのを初めて感じた。一方で、もっといろんな人に知ってもらいたいって気持ちも強くなった。人の温かさってすごく大事なんだなぁと感じた瞬間でした。
p.s.
今度、イベントを20人規模でやります。とりあえずゲスいようなLPを作っちゃいましたが、内容は割と真剣だよ!(マジ)